2021年度(令和3年度)のインバウンドマーケティング事業
2021年度は「令和2年度の事業成果を基底に、台湾市場における飛鳥地域の認知拡大を図るとともに、来訪が期待される「飛鳥ファン」の確保に取り組んでいく。また、旅行商品造成が期待される旅行会社等の事業パートナー開発を展開し、現地の協力者開拓を行うこと」を主な目的として活動しました。
主要な業務は明日香村公式フェイスブックの継続運営、台湾市場の旅行業界に精通している専門家たちとのオンライン交流セミナーの開催、飛鳥エリアの知名度拡大とファン層の拡大でした。
飛鳥公式Facebookアカウントページ「関西奈良・飛鳥走走」(中国語繁体字)
フェイスブックの継続運営では、2022年2月には年間の目標であった1万人を超えるファン(フォロワー)の獲得に成功しました。投稿記事へも多くの「いいね!」のリアクションがありました。フェイスブック投稿全体としては、台湾市場では「神社」、「寺」、「古民家カフェ」、「イチゴ狩り」(人気順)というテーマに特に関心が示されることも確認されました。
オンライン意見交流会
今年度実施した複数のオンライン意見交流会では、台湾旅行業界の専門家たちへ明日香村についての説明、紹介を行った上で、彼らから様々な意見、アドバイスを得ることで、明日香村の今後のインバウンド事業展開への参考とすることに加え、台湾旅行会社やメディア各社との連携に向けた起点とも位置付けることができました。特に台湾の旅行業界における第一線の営業担当者と企画担当者との交流を通して、日本の他の地域のインバウンドマーケティングに関する状況、動きも把握することができました。
「飛鳥エリアはポテンシャルの高いデスティネーションである」ことは各社が認めるところであり、交通の利便性に関する情報訴求や、公式認証のモデルコースの開発とPRはもとより、エリア内各施設の、海外からの観光客に対する対応能力向上といった取り組みを継続することで、台湾側事業者との具体的な連携にも繋がると考えております。
リピーター率の高い台湾市場においては、コロナ収束後の旅行者は東京、大阪といった大都市圏ではなく、明日香村のような美しい田舎の風景を求めるとは、各社が共通して予想するところです。FITの更なる拡大も予想されるため、今後のマーケティングにおいてもこうした状況を踏まえた取組みを継続して行う所存です。
「日本の飛鳥から、世界の飛鳥へ」 -2022年度(令和4年度)は、より具体的な取組みへ
コロナ禍で多くの自治体の動きが停滞する中でも、積極的なマーケティング活動で着々とアフターコロナ期の優位なポジション確保に動いている自治体も複数存在しています。2022年度は、「具体化」の年と位置づけ、明日香村でも台湾市場における優位性確立に向けたマーケティング活動を継続されることを前提に、これまで構築してきた事業基盤の盤石化と、具体的なマーケティング施策の推進に向けて全力でお手伝い申し上げたいと考えております。
オリジナルフェイスブックのファン活用に最適な運用方法を採りつつ、年度上期は関係構築が進む台湾の旅行会社やメディア等の協力会社との連携モデル構築に集中します。その後、海外渡航制限の緩和が予想される下期には、各協力会社との連携を前提とした具体的な「渡航を伴う」施策を実施するステージに進みたいと考えております。